Impressions
DAYLIGHT DIES / Dismantling Devotion (2006)
投稿日: 2006/04/20
米ノース・カロライナの5人組メランコリック・ドゥーム・メタル・バンド DAYLIGHT DIES が、レーベルを Relapse から Candlelight に移して放つ4年振りの 2nd アルバム。
ツイン・ギターの暗黒慕情がスピリチュアルに木霊する中でデス・ヴォイスがディープに激情を吐き出すへヴィな骨格に、クリーン・ヴォイスとアコースティック・ギターを絡めてゴシカルな暗黒美を描こうとする様子は、各方面で KATATONIA, OPETH というキーワードが用いられるのが納得のスタイル。
鬱気満載のダーク・メランコリアがデス・メタリックな攻撃性と共にスローに沈み込む見事な悲哀メタルっぷりは、“米国産”というネガティヴ・ポイントを十分にカヴァーする本場モノ以上に北欧系ド真ん中な絶望的感触が心地良いデス。
前作同様、楽曲群が非常にクオリティ高くもややメリハリに欠けるという惜しさを見せてはいるものの、のっけからの悲愴リフに速攻で降参させられる #1 "A Life Less Divided"、暗鬱ドライヴの中で泣きのギターが映える #7 "Lies that Bind" など、一聴して耳を惹く佳曲もしっかりと存在。今後気長に聴きこんでいきたいと思える良盤ッスな。
(Apr. 10, 2006)
満足度 : 82%