Impressions

MÅNEGARM / Dodsfard (2003)

投稿日: 2003/12/20

スウェーデンのフォーキー・ヴァイキング・ブラック=デス・メタル・バンド MÅNEGARM の 2nd アルバム。タイトルの "Dodsfard" は、英語で "Death Journey" の意らしい。

CD 店に行くまでこのバンドの存在すら知らず、ヴァイキング船が燃え盛るアートワークに惹かれた(笑)だけの完全なジャケ買いだったんだけど、これが内容的にもコレを選んだ自分の審美眼を Hail したくなる(笑)当たり盤で一安心。

今時珍しくキーボードを使わず、ツイン・ギターとヴァイオリンのコンビネーションを中心にトラッドな民謡色たっぷりに繰り広げられる勇壮なヴァイキング・メタルは、かの MITHOTYN に通じるオールド・スタイルなもので、リフに見事に織り込まれたでしゃばり過ぎないメロディがボディ・ブローのように効いてくる。充分にメロディックなんだけど、メロメロになり過ぎないそのバランス感覚がなかなかに絶妙なんだよね。

安定感のある重いリズムが生む厚みのある整合感も美味しく、イイ感じにデス・メタルのアグレッションを心地良く楽しめる。

ドラム兼任(!)のシンガー Erik Grawsio のウィスパー、グロウル、そして絶叫を絶妙にブレンドした多彩な唱法を見せる迫力ある歌唱も見事で、 #4 "Agirs Vrede" をはじめ数曲で聴けるやや濁声ながら旋律感のあるノーマル歌唱も非常に魅力的だ。

物哀しいアコースティックな調べに乗って、明日なきヴァイキング達が♪ライララライ♪ライララライ~と宴を繰り広げるエンディングの #11 "Gillesvisan" はタマランですな。

 (Dec. 29, 2003)

満足度 : 86
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