元HAKENのTom MacLean (g)率いるUK産プログレッシヴ・メタル・バンドTO-MERAの3rdアルバム。
ジャズ、フュージョンからブラスト渦巻くエクストリームまで全ての技巧的音楽を呑み込んだ濃厚なプログ・メタルは、変態的な変拍子が複雑に連なるアヴァンギャルドな顔を持つ一方で、お洒落なムード漂うモダンでアダルトな聴き易さも併有。アートワークのイメージに連動するエスニックな味わいをはじめ、メタル要素以外の多種多様なエッセンスをこれまで以上に感じ取れるのは、本作から鍵盤奏者を務める（TomのHAKEN時代の同僚でもある）Richard Henshallの手腕ゆえと推測することもできる。
そしてもちろん、看板女性シンガーJulie Kiss (ex-WITHOUT FACE)のいい意味での素人っぽさ（なんだそれw）漂う落ち着いたクリア歌唱も、全2作同様に大きな魅力ね。
ADAGIOのStéphan Fortéがヴォーカルで、STREAM OF PASSION, MAYAN, DARK HORSE | WHITE HORSEのMarcela Bovioがヴァイオリンで、HAKENのRay Hearneがパーカッションとチューバでゲスト参加。