Impressions
ハンガリーのゴシック・メタル・バンド WITHOUT FACE の元シンガー Julie Kiss タン (aka. Juliette) をフィーチュアした英国のプログレッシヴ・メタル・バンド TO-MERA のデビュー・アルバム。
高い演奏/表現力を持ち合わせた各メンバーが、DREAM THEATER をベースに東欧~中東系のエスニシティやジャジーな隙間、果てはブラック・メタリックなトレモロリフ&ブラスト・ビートまで持ち出して組み上げたダークな一大プログレッシヴ絵巻は、超々アーティスティックなグルーヴが渦巻く完成度メチャ高の逸品。
・・・なんだけど、所々でアヴァンギャルド過ぎてちょっと掴みドコロに欠けたり、看板美女歌姫 Julie タンの純朴な東欧歌唱がやや一本調子だったり・・・ってなネガティヴ・ポイントもピックアップ可能ではあるんだよな。ま、そのあたりはちょっと期待がデカ過ぎたってことで。5月くらいにDemoを聴いた時、その女声+プログレッシヴ+シンフォニック+テクニカル+ケイオティック+アダルトな風合いに「秋リリースのデビュー作ってばもしかしたら本年度最大の目玉なのかも!?」と思ったもんなぁ。(^-^;
と、こうしてワイン飲みながら駄文を綴ってるうちにも確実にイイ感じに響いて来てるので、このまま聴き込んでったら結構イイとこまで行くと思うよん。
(Sep, 23, 2006)
満足度 : 86%