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WUTHERING HEIGHTS / Far from the Madding Crowd (2003)

投稿日: 2003/12/20

デンマーク人ギタリスト Erik Ravn 率いる北欧多国籍シンフォニック・メタル・バンド WUTHERING HEIGHTS の 3rd アルバムの日本盤は CCCD・・・。(死) 輸入盤を買うという選択肢をつい失念していた自分の愚かさを呪うね。(鬱氏)

まぁそれは置いといて、内容の方はどうかと言うと・・・これが超ビックリ! 実は、前2作の実に惜しい感じの経緯もあってさほど期待はしていなかったんだけど、彼らが従来持っていたトラッドな民族テイストを極端に強調して一気に焦点を定めてきた印象で、マジで素晴らしいんですわ。

悶絶ケルティック・フレーズがこれでもかと乱舞する指輪系のファンタジックな風景世界は、複雑な展開の一つ一つが良質のメロディで連結されてそれぞれが相互に見事に機能している感じ。そのナイーヴなアイリッシュ・フィーリングと今回新たに手に入れたアグレッシヴな力強さの連携が、これまで感じられたコンセプトと出音のギャップを見事に埋めた感のある、実に天晴れな出来だ。

その立役者は、紛れもなく前任の Kristian Andren からバトンを受け継いだ新シンガー Nils Patrik Johansson その人。RICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY, ASTRAL DOORS で聴かれた「Dio 系」の熱過ぎる歌唱はもちろん、同じ人物が歌っているとはにわかに信じ難いクリーンでクリアな北欧ヴォイスまで聴かせる意外な懐の深さが、この勇壮なる哀愁に満ちた楽曲を見事に際立たせている。この「一人ツイン・ボーカル」、最初聴いた時はマジでもう一人「クリア・ヴォイス担当」がいるのかと思ったもんね。

とにかく、イントロダクションの #1 "Gather Ye Wild"(ラスト近くで聴ける Ritche Blackmore 風味のベンドに悶涙/笑)で瞬殺されたまま、最後の最後まで強く握り締めた拳を振り上げたまま一度も下ろすことなく天に向かって突き上げ続けざるを得ない、ドラマティックなハイライトの連続。この極上の高揚感は、もはや「ヴァイキング・メタル」つってもいい程だ。全編を覆う「IRON MAIDEN(ってか Steve Harris)が解釈した真性プログレッシヴ・ロック」に近い空気感も◎。

#6 "Longing For The Woods - Part II : The Ring of Fire", #10 "Land of Olden Glory" という、メランコリックな悶絶超速疾走を見せるクッサクサなメロディック・スピード・メタル・チューンの存在も嬉しいしね。

ラストのエピローグ #12 "Memory within a Memory" で名作 "The Last of the Mohicans" のテーマを引用(?)してるのをはじめ、そこかしこで既存のフレーズが聴かれるのはご愛嬌・・・。(苦笑)

2003年最後の最後に現れた新たな神盤ッス。あぁ、2003年の TOP10、苦労してやっと固まりかけてたのに困ったな・・・。(嬉)

 (Dec. 29, 2003)

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