Impressions
DIVINEFIRE / Into a New Dimension (2006)
投稿日: 2006/09/20
スウェーデンの新世代シンフォニック・ネオ=クラシカル・メタル・バンド DIVINEFIRE の3rdアルバム。
北欧シンフォ・ブラック風味の邪(よこしま)なる荘厳な調べを纏った劇的なメロディック・メタルは今回、醜悪なデス・ヴォイス、爆裂する疾走感、そして Christian Rivel (vo) の無駄な暑苦しさ(笑)を激増させたアグレッシヴな高揚感を飛翔させまくり。
正直、最初一聴したときは「あれ?ちょっと練りこみ不足かな?」と感じた部分もあったんだけど、Christian が「ングハァ!」「ィヤフゥ!」と節尾で漏らす目が本気のメタル魂(笑)に半笑いで悶絶しながら聴き進めるうちに、アグレッションの爆発させ具合が堂に入ってきたせいか前2作と比較して遥かに焦点が絞れている統一感、そして相変わらず意外にもコンパクト(かつキャッチー)ながらもそれを感じさせない超濃密な聴き応えに満ちている楽曲の奇跡的なバランスの美味しさに姦られてしまったですよ。(予想通り)
部屋とか電車でもつい「We Rock!!」と叫んでしまう新たなアンセム #2 "Passion & Fire"、完全にデス・メタルな吼えまくりに血が騒ぐ #5 "Facing the Liar" といった名曲の中で、ここぞとばかりに泣きに泣く Patrik Gardberg (g/TORCHBEARER, AMMOTRACK) の鬼のネオ=クラシカル・プレイにも脱糞。
(Sep, 26, 2006)
満足度 : 92%