オランダのベテラン・デス・メタル・バンド GOREFEST の 7th。

シンプルな楽曲をベテランらしい卓越した表現力で見事に立体化してゆくプロフェッショナルな意識がビシビシと伝わってくる音像は、完全にワールドワイド・レベルの高クオリティ。

メランコリックなメロディック・ギター・ワークをフィーチュアしつつ骨太にロックするスラッシーな楽曲のモノクロームな荒涼感は、フィンランドの STONE から感じられるモノと近いね。 特に #3 "You Could Make Me Kill" の退廃的なグルーヴ感には超ゾクゾクさせられちゃうデスわ。

64分の長丁場、ひねりの少ない淡白な展開に飽きを誘われる場面も多少ありつつも、LANA LANE, AYREON, STAR ONE でもその凄みを披露していた鬼ドラマー Ed Warby の手技足技に心酔しきりでございます。

　(Nov. 27, 2005)