イタリアン・シンフォニック・メタル・バンドMOONLIGHT HAZEの2nd。
デビュー作から約1年という比較的短いスパンでのリリースながら、バンドの様々な魅力それぞれのレベルアップが感じられる充実した作品に仕上げてきた。その主軸となるのはもちろん紅一点シンガー、元TEMPERANCEのChiara Tricarico嬢の可憐な歌声で、心地よい柔らかさの中に力強さも秘めたその上質な歌唱は本作でさらに輝きを見せている。今昔物語集の「三獣行菩薩道兎焼身語」をモチーフにしたという#12 "The Rabbit of the Moon (Tsuki no Usagi)"における日本語詞での歌唱もキュート。
シンフォニック・メタルかくあるべしという王道スタイルを盛り立てる2人の技巧派ギタリストの存在も◎。