スウェーデン産メロディック・パワー・メタル・バンドVANDORの2nd。
いい意味でヘナチョコなヴォーカルが歌うナイーヴなメロディ、疾走時の「早けりゃいいんだよ！」的なスピード感、そしてエピックなムードを漂わすファンタジックな装い・・・いやはやこれが！ 思わず椅子から腰が浮いちゃうほどに2000年代初頭のイタリアン・メロスピ勢が漂わせていた異臭たっぷりで驚くやら嬉しいやら。
いかにも一昔前のメロスピ的なストラクチャー/プロダクションながらも、かのATHENAを思わせる色彩を発するセンスフルなキーボード＆決して超テクではなくも地力高そうにどっしり響くドラムが牽引する「速度に頼らぬアーティスティックなドラマ感」の創出はとても良い感じで、17分を超える超大作#7 "The Sword to End All Wars"をダレずに聴かせるポテンシャルの高さにも唸らされる。
時折顔を覗かせるDRAGONFORCEっぽさはちょい蛇足に感じちゃうだけど・・・まぁ現代のバンドだから仕方ないかぁ。(老害)

それはさて置き（置くな！w）これを書いてて「ATHENAどうしてるんだろ？」と調べてみたら、2002年の解散後、なんと2019年に再結成してる・・・だと！？