Impressions
米国の女性シンガーLana Laneの新作10thは、前作から約10年ぶりとなる久々のリリースに。
リリース前にラジオから流れてきた#1 "Remember Me"を聴いて一瞬でLana Laneの歌と曲だとわかったほどに、往年の雰囲気をしっかりと封じ込めてきた。近作(8th〜9th)では全体のムード優先で個々の楽曲の出来はまぁソコソコって感じだったが、この10年の間に楽曲をしっかりと練り上げたのか、本作では自然体なポピュラリティとヴィンテージなシンフォニック・ロック感を初期に近いバランスでうまくまとめ上げた充実の楽曲を揃えることに成功した印象。
Lanaのふくよかな歌声、Erik Norlander (key,b,vo)、Mark McCrite (g,b,vo)、Don Schiff (b, stick)ら初期チームと名手Jeff Kollman (g/ex-EDWIN DARE)によるプログレッシヴなプレイと音色、そしておなじみのJacek Yerkaの手によるファンタジックなアートワークも含めて、触れていて心地好さが染み渡る一枚。
満足度 : 85%