Impressions

HOUSE OF SHAKIRA / On the Verge (1999)

投稿日: 1999/01/20

デビューアルバム "Lint" 一枚で「スウェーデンの JOURNEY 」という誇るべき冠を手にした北欧メロディック・ハードのニュー・カマー HOUSE OF SHAKIRA の新作。
前作同様、メジャー・クオリティに溢れる堂々としたスケールの大きな AOR ハード・ロックにバンド名やジャケから伺えるミステリアス&エスニックな雰囲気の味付けを仄かに施したサウンドは、シンガー Andreas Eklund の張りのある魅力的な声質を生かした歌唱とギタリスト Mats Hallstensson のエモーショナルなパッショネイト・プレイも手伝ってカナリ美味しい。
特に "Best of Times", "The Chance" の2曲は、北欧 AOR/HR のウルトラ名盤である Thomas Vikström (ex.CANDLEMASS ) 唯一のソロアルバム "If I Could Fly" で聴かれるような、開放的でありながらも北欧の透明感/愁いをも忘れないという路線の秀曲だ。
ちょっとだけ期待した Andreas Eklund が昨年ゲストとして参加したプロジェクト SABBTAIL で聴かせた大仰で芝居がかったメタリック・シンガロングは今回ほとんど聴かれないが、アレはやっぱりあの音楽性だから良かったんだな。この HOUSE OF SHAKIRA では普通に唄っていても充分カッコいいし。(99/01/08)

満足度 : 85
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