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SYMPHONY X / Paradise Lost (2007)

投稿日: 2007/07/20

米ニュージャージーのネオ=クラシカル・プログレッシヴ・パワー・メタル・バンド SYMPHONY X の7thアルバム。

完全復活を果たした大作 "The Odyssey" から約4年半・・・今ここに届いた待望の新作は、その魅惑のアルバム・タイトルが呼び込む多大な期待に69億%応える、どこをどう聴いても紛うこと無く最高傑作な逸品だった!(祝)

その前作 "The Odyssey" では主にトータルで眺めた時の大きな潮流が言葉に尽くせぬ感動を打ち寄せていたが、本作ではそのスケール感に加えて初期にやや立ち戻ったかのストレートな旋律美もリジョイン。マエストロ Michael Romeo (g) はじめ年輪を経た老獪な円熟味を備えた各メンバーによるスリリングなパフォーマンスとそれぞれが有機的に重なるマジカルなアンサンブル、それらを部材として繊細に組み上げられた個々の楽曲、そしてすべてがあるべくところでしかるべき働きをする完璧なトータルの流れ・・・と、いかなる粒度にスコープを向けても全く隙のない密度の濃さはまさに圧巻の一言だ。

不穏なシンフォニーが否が応にも期待を募らせるイントロに続くどこを切っても SYMPHONY X な名曲 #2 "Set the World on Fire (The Lie of Lies)"、ムーディなタイトル・トラック #5 "Paradise Lost"、キャッチーにドライヴする高揚感がたまらない #6 "Eve of Seduction" らも悶絶なんだけど、その後に展開される "The Damnation Game", "Out of the Ashes" を凌ぐネオクラシカル・プログレッシヴ・スピード・メタルの新たなマスターピース #8 "Seven" ~ 感涙のメロウ・バラード #9 "The Sacrifice" ~ 壮大なイントロへ回帰していくばかりか超名曲 "The Divine Wings of Tragedy" のモチーフにまで雪崩れ込んで感動的な大円団を迎える #10 "Revelation (Divus Pennae ex Tragoedia)"・・・という終盤の流れは、マヂで有り得ない程に神。

ガッツを封じ込めたファットな高圧の下で超絶技巧がシンクロと離散を繰り返しながら生み出させる至高のスリルの中、暑苦しさ満点の悪辣なマフィア歌唱(笑)から女子の子宮を揺らす美麗な歌い上げまでを変幻自在に駆使する Russell Allen (vo) が過去最高の存在感を誇っているのも、彼のファンとしては嬉しい限りだね。

ホントこれ、電車の中では決して聴けない一枚ですわ。だって、無意識のうちについつい、顔面を妙ぉ~に歪めながら小刻みに変な揺れ方しちゃうもんね。キモイぜ!

 (Jul, 05, 2007)

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