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BEYOND TWILIGHT / Section X (2005)

投稿日: 2005/04/20

スウェーデン・ベースの多国籍ダーク・プログレッシヴ・メタル・バンド BEYOND TWILIGHT の 2nd アルバム。

MANTICORA にもゲスト参加してその非凡な才能の一部を付与しているデンマーク人鍵盤奏者 Finn Zierler を中心とした技巧派メンバー陣が緻密に構築するプログレッシヴ・パワー・メタルがダークなドゥーム・ヴァイヴを震わす本作は、前作と比べて音の解像度をグッと上昇させたかのスケール感とクオリティに満ちた超力作。

が、スタートしてまもなく聴こえてきた歌声が・・・アレレ? Jorn Lande っぽいではあるけど、ちょっと雰囲気違うような? 慌ててブックレットのクレジットを見ると・・・「Kelly Sundown Carpenter - Vocals」。うわ!? いつのまにかシンガー Jorn Lande ぢゃなくなっとるやんケ!(焦)

ところが、その Kelly Sundown Carpenter なる新たな米国人シンガー(地元テキサスでは OUTWORLD なるバンドにも在籍しているらしい)が意外に凄い。「明らかに Jorn Lande を想定したフレーズ」をブルーズ魂を込めながらワイルドに歌い上げると共に、大仰な歌劇的パフォームをも堂々と演じることも出来る「ヲイヲイこいつどっから見つけてきた!?」って感じのカナリの実力派だ。

効果的に配されたS.E.と大胆な場面転換が生むシアトリカルな空気が、淀んだクローン人間社会の悲劇を描くドラマティックな音像は、そんな Kelly の歌唱が Jorn Lande はもちろん Mats Leven, Russell Allen, John Oliver らにも通じる表情を見せるせいもあってか、ABSTRACT ALGEBRA, SYMPHONY X, SAVATAGE を調合したような風合いもアリ。切れの良いテクニカル・プレイと叙情的な旋律を要所で輝かせながらも、全体を不条理な暗黒色で覆い尽くした中世と近未来が交錯するようなプログレッシヴ・ヘヴィ・サウンドの濃密な味わいは、ホント格別だわ。

うーむ、まさに「災い転じて福と成す」な一枚ッスな。

 (Apr. 20, 2005)

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