Impressions
APOCALYPTICA / Apocalyptica (2005)
投稿日: 2005/03/20
フィンランドのメタリック・チェロ・トリオ APOCALYPTICA の 5th アルバム。
これまで断片的にしか聴いてこなくて今回初めて買ってみたんだけど、一聴して・・・いや、何度聴いてもギターで弾いてるとしか思えない歪ませたチェロによるメタル・リフが唸る音像は・・・完全に攻撃的なヘヴィ・メタルなのね。(遅驚)
そのスラッシーと言えるほどのソリッドでエッジーな基盤に、欧州の弦楽バンドならではの優美な響きが格調を発散しながら流れる様の、独特のゴシッキーな絶望感はナカナカの美味しさかも。・・・って、言い換えれば、メタリックな基盤部分はあくまで基盤としてまぁ悪くないって感じで、その上で感傷的に震えるチェロの音色にこそ主に魅力を感じてしまっているとも言えなくもないんだけど。(汗)
基本的にはインストゥルメンタル中心の本作だが、THE RASMUS の Lauri Ylonen (vo) を迎えた「まんまアグレッシヴな THE RASMUS」なオープニング・チューン #1 "Life Burns!"、そしてその Lauri と Ville Vallo (vo/HIM) の豪華デュエットが映える鬱美なゴシック・バラード #4 "Bittersweet" という素晴らしい出来の歌入りチューン2曲の存在も、このアルバムのハイライトと思えるほどに印象的だ。
そうそう、インスト・チューンの中で出色の出来を誇るメランコリックな #2 "Quutamo" の歌入りヴァージョンがボーナスとして収録されてる CD もあるらしいんだけど、今回買ったのはそれではない通常版(?)・・・。(鬱) それが聴けるシングル "Wie Weit" も買うかな~。
(Mar. 19, 2005)
満足度 : 81%