Impressions
AMON AMARTH / Twilight of the Thunder God (2008)
スウェーデンが誇るヴァイキング・デス・メタル・ロード AMON AMARTH の7thアルバム。
雷神 Thor が大蛇 Jörmungandr と死闘を繰り広げるあまりにも最強すぎるジャケットに呼応するように、前々作あたりから徐々に高まってきていた悲愴なる叙情味がバンドの持ち味を生かした硬派な形で結実した、これまでの作品を覆っていた「地味さ」を完ッッ全に払拭する最高傑作となった。
初期スウェディッシュ・デス・テイストとヴァイキング/ペイガンな荒涼感が融合した武骨なスタイルの本質は変わらずも、各曲に仕込まれたフックの強さはまるで別バンドのよう。Roope Latvala (g/CHILDREN OF BODOM) の華麗なるソロをフィーチュアした全ヴァイキング・メタラー悶絶必至の最強タイトル・トラック #1 "Twilight of the Thunder God"、ソリッドなドライヴ感の中で APOCALYPTICA によるストリングスがドラマティックな憂いを運んでくる #9 "Live for the Kill" をはじめ、どの曲も“真・男泣きガッツ・メタル”な高揚感で満たされまくりなのが本当に堪らない。
本編のCDはもちろん、ヴァイキング船が鎮座するステージ上で Jomsvikings の皆さんがバトルを繰り広げる SUMMER BREEZE OPEN AIR 2007 でのショウの模様が収録された付属のDVDも見応え満点!
早くも来年の Wacken への出演も決定して居ても立ってもいられなくなるほど興奮していることもあり、これはもうヴァイキング・メタル(≠フォーク・メタル)史に刻まれるべき金字塔と呼んでもいいのでは? と激ハイプしたくなるほど盛り上がっちゃってる恭子の頃デスw
(Oct, 07, 2008)