Impressions
トルコはイスタンブールを拠点に活動するフォークロアなメロディック・メタル・バンド ALMORA の 3rd アルバム。
オープニング・チューン #1 "Fantasy" にて、悶々と爪弾かれるアコースティック・ギターに続いてフルート/ヴァイオリンがリード楽器として超 XaMetalic な激クサ・テーマ・メロディを超絶疾走させた瞬間、誰もがガッツポーズっしょ、コレ。(笑)
アラビアン・ナイトを題材に据えたエスニック度満点のジプシー・メタルは、前述のような弦楽の乱舞に加えて Nihan Tahtaisleyen タン (vo,violin) の可憐に伸びる女声ヴォーカルをフィーチュアした、今後「民謡メタルといえば?」との問いには「トルコの ALMORA!」と即答したくなるようなインパクト満点の逸品。
一聴して ELVENKING の名を連想したけど、ツイン・ギターのフレージングやリズムの刻み方などバンドの骨格的な部分に IRON MAIDEN の影響を強く感じさせているのが、これまた辺境っぽくてイイ感じなんだよね。
もちろん、いかにも辺境メタルなB級ドタバタ感もしっかりと存在するではあるんだけど、冒頭で触れた劇メロ・スピード・チューン #1 "Fantasy" の他、続いて楽器群が一丸となって勇壮な民謡臭を撒き散らす #2 "Rainbow"、ヴィオラ/チェロを加えてさらに重厚かつアラビックに迫る #4 "1001 Nights" ~ #5 "Shehrazad"、そして哀愁アコースティックな終曲 #9 "Dream On" あたりのフォーキーな感触はマジでタマランっす。
しかしコレ、是非ライヴで観てみたいなぁ。フォーク・パートでヴァイオリンを操る Nihan Tahtaisleyen タンとこちらも女性のフルート奏者 Bilge Kocaarslan タンが MAGO DE OZ みたいに2人だけでステージ中央で絡んだりする様子を目の前にしたら・・・もももも萌え死んでしまうかもしれん!(馬鹿)
(Dec. 26, 2004)