Impressions
フィンランドのゾンビ・メタル・バンド LORDI のデビューアルバム。
グロテスクなコスプレ(ってか特殊メイク)に身を包んだ色物全開な様に誰もが GWAR の名を思い浮かべるのは正しい・・・が、んなことがどーでもいい位に、とにもかくにも楽曲があまりに素晴らし過ぎる!
喩えるならば、"Russian Roulette" の頃の ACCEPT が持っていた重量感を損なわないキャッチーさに SHARK ISLAND の哀愁の質をプラスした感じかなぁ? 斧を掲げるカリスマティックなフロントマン Lordi のセクシーなダミ声がその両バンドの名をさらに強く想い起こさせるわ。
超極力な哀愁リーダー・トラック #5 "Would You Love a Monsterman" をはじめ、#3 "Devil is a Loser", #6 "Icon of Dominance", #7 "Not the Nicest Guy", #10 "Last Kiss Goodbye", #11 "Dynamite Tonite", #12 "Monster Monster"・・・と有り得ない程に佳曲揃いで、この世に存在する数少ない「本当に捨て曲無し」なアルバムの一枚を発見した喜びで、この身は打ち震えておりマッスル。
徹頭徹尾マイナーな哀愁メロディにこだわった懐かしき“80's MTV メタル”風味満載のとにかくキャッチーな楽曲はマジでサイコー! 女性ゾンビ鍵盤奏者 Enary 嬢のキーボードが所々でいかにもフィンランドっぽいノリノリゴシック風味を与えてるのも◎。全体に滲む「モンスターの悲哀」が、なんだか泣けるンですわ・・・。(;o;)
Wacken Open Air で体験済みのショウも超強力だった・・・来日を激しく祈願!
(Aug. 18, 2003)