Picks of the Year - 2003

Albums of the Year

1.
Kivenkantaja / MOONSORROW
凍てついた湖畔で鎖帷子に身を包み剣を掲げる5人の戦士が奏でる、勇壮なる中世北欧絵巻。Now, we are the warriors!
2.
A Flame to the Ground Beneath / LOST HORIZON
「最強!最強!最強!」・・・ここに封じ込められた宇宙の真理の前に我が声帯が発することができるのは、その単語の連呼のみだ。
3.
Death Cult Armageddon / DIMMU BORGIR
暗黒ヒエラルキーの邪悪なる頂点から発せられる、荘厳なるネガティヴ・エナジーの壁。Be Evil!
4.
Train of Thought / DREAM THEATER
変態テクニカル暗黒プログレッシヴ・ドゥーム・メタル・バンドとして、メロディ派を突き放してストイックに内部爆発を繰り返す姿は神々しく輝く。
5.
Hate Crew Deathroll / CHILDREN OF BODOM
振り上げた死神の大鎌が比類なき破壊力で聴き手を正確にぶった切る。全ての要素が見せた飛躍的な成長が極限の昂揚を齎す。
6.
Epica / KAMELOT
柔硬両面の奇跡の配分が生み出した「体液滴る鋼鉄」という新エレメントの完成形。ドラマティック・ヘヴィ・メタルかくあるべし。
7.
Far from the Madding Crowd / WUTHERING HEIGHTS
驚愕の進化を実現させたファンタジック・ストーリー・テリングの新たな息吹き。極端なまでのケルティックな装いに悶絶必至。
8.
Underworld / ADAGIO
超絶ギター・マスターが新たな若き天才鍵盤奏者と共にシンフォニックに組み上げた壮大なるプログレッシヴ叙事詩。そのセンスフルな構築力には言葉を失う。
9.
Damnation and a Day / CRADLE OF FILTH
重厚なる伝統をも撒き散らす、圧倒的なスケールのスペクタクル巨編。狂気に満ちた異形世界の情景描写は、一音をも逃さず聴かずにはいられない。
10.
Inhumanity / MORS PRINCIPIUM EST
計算されたモダンな冷静さの中で、終始凄まじいスピードで泣きのスリルを構築する CACOPHONY 級のギター・プレイに脱糞&失禁。
11.
Cast into Fields of Evil Pleasure / ILLNATH
暗黒系の全要素を消化しきった楽曲に極上のセンスで練りこまれた泣きのギター・フレーズが、My ツボを刺激して止まない逸品。

Tunes of the Year

1.
Black God Aftermath / NAGLFAR from "Sheol"
比類なき整合で爆走する圧巻の邪悪なるエキサイトメント。
Dominaaaatioooooon!!
2.
Struggle for the Freedom Flag / GALNERYUS from "The Flag of Punishment"
我が国が生んだ欧州型シンフォニック・メタルの奇跡。その哀愁メロディの構築力には驚かされるばかりだ。
3.
Carry Me Home / LANA LANE from "Winter Sessions"
哀愁メロディック・ハードの理想系たる装いが、アコースティックな落ち着きによってさらなる輝きに満ちている。
4.
Would You Love a Monsterman / LORDI from "Get Heavy"
異形のモンスターの悲哀が滲む 80'S MTV METAL ルーツのキャッチーな佳曲は、この時代だからこそ心に響く。
5.
Kind Hearted Light / MASTERPLAN from "Masterplan"
圧倒的な歌唱力を手に入れたキーパー・メタラーが生み出した、キャッチーにドライヴする超名曲。
6.
The Escapist / TWILIGHTNING from "Delirium Veil"
古き良き北欧メタルマインドを今に受け継ぐ新鋭が、ボーナス・トラックで見せた本領。弾ける若さが目に眩しい。
7.
Break the Chains / LAST AUTUMN'S DREAM from "Last Autumn's Dream"
まさに哀愁の相乗効果。近年不作だったメロディック・ロックのフィールドに燦然と輝く一枚からの逸品だ。
8.
Anima / PLATITUDE from "Secrets of Life"
欧州メロディック・メタルにB級北欧メタルならではの味わいをしっかりと封じ込めた、往年の北欧メタラー垂涎の佳曲。
9.
My America / BOB CATLEY from "When Empires Burn"
祖国に遺した愛する家族たちへの心の叫び。アイルランドの旋律美に載せた男の決意が、涙腺を優しく撫でてゆく。
10.
Forever / TO/DIE/FOR from "Jaded"
メタルなアグレッション&ロマンをも採り込んだ、ノリノリ哀愁ゴシック&ロールの究極の進化形。
11.
鵺 / 陰陽座 from "鳳翼麟瞳"
「和」ならではの暗黒美に包まれた、深み溢れるジャパニーズ・ドゥーム。

Players of the Year

Male Singer: Jens Rydén (NAGLFAR)
漢の骨っぽさをしっかりと携えた狂気の叫びが子宮を揺らす。
Female Singer: Katja Rimpelainen (RANDOM EYES)
その美貌とそれに負けないエモーショナル歌唱にベタ惚れ。
Guitar Player #1: Tomas Johansson (UNMOORED)
泣きに満ちたテクニカル・センスが爆発する新たなギター・ヒーロー。
Guitar Player #2: Mikael Åkerfeldt (OPETH)
老獪なマジック・タッチは穏やかな音像によってさらに響き渡る。
Bass Guitar Player: Lars Ratz 先生 (METALIUM)
漢汁を撒き散らす暑きブースト・ベース・サウンドに瞬殺。
Drum Player: Mikkey Dee 様 (HELLOWEEN)
凡作を最高傑作に変貌させた神のビートに最上級の Love & Hail。
Keyboard Player: Kevin Codfert (ADAGIO)
優美なピアノ・タッチとスリリングなシンセ・ワークを両立する恐るべき新鋭。

Cover Art of the Year

Dodsfard / MÅNEGARM Artwork by Kris Verwimp

燃え盛るヴァイキング船に剣を掲げる甲冑の戦士・・・。完璧。(狂)


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