Impressions

BOB CATLEY / When Empires Burn (2003)

投稿日: 2003/08/20

Bob Catley の4枚目のソロ・アルバム。
本作ではこれまでの3作を楽曲提供/プロデュースしてきた Gary Hughes とは別れ、Gary と同じ TEN の鍵盤奏者で Bob とは HARD RAIN でのパートナーでもあった Paul Hodson の完全コントロールの下で制作。
NO SWEAT、現 PULSE のギタリスト Vince O'Regan の美味しいギター・プレイもたっぷりと聴けるが、司令塔である Paul Hodson がキーボード・プレーヤであることからか、冒頭の巨大スケールの映画音楽の如きシンフォニック・イントロダクション #1 "The Torment (intro)" に代表されるように、全体的にはこれまでにない程にシンフォニック・ロック的な壮麗さを強調した作風になってるな。
が、その重厚なるドラマティックな装いに包まれたポップとさえ言える程にキャッチーなメロディ満載の叙情ハード・ロックは、見事なまでにこれまでの流れを継承した「Bob Catley 風味」の感触を保っている。Bob 自身の威厳に満ちた堂々たる歌唱を聴いていると、本当に「伝統」の2文字が脳裏に浮かんでくるわ。いいね。
とにもかくにも、米国へ移民するアイルランド人の祖国に対する思いを綴った #11 "My America" の切なさに泣け過ぎ。(涙) (Aug. 10, 2003)

満足度 : 87
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