Impressions
TO/DIE/FOR / Jaded (2003)
投稿日: 2003/04/20
フィンランドのロマンティック哀愁ゴシック・メタル・バンド TO/DIE/FOR 待望の 3rd アルバム。
ハードにノリノリなメランコリック・ゴシックって基本スタイルはコレまでの延長線上ながら、色気プンプンの歌声を聴かせるシンガー Jarno 'Jape' Peratalo が歌うこれまで以上にキャッチーな充実を見せるメロディの哀愁度、テクニシャン Joonas Koto が惜しげもなく繰り出すネオ=クラシカルな悶絶アルペジオ&ヘヴィ・リフとプログラミングからプロデュースまで担当するバンドの頭脳 Tonmi Lillman のラウドなメタル・ドラミングが醸し出すヘヴィ・メタル素地のパワー感、そしてシーケンシャルなデジ装飾の冷たい華やかさと女声/ヴァイオリンが齎す悶々とした耽美の香り・・・など、彼等が持ってる全ての要素をグワッ!とパワー・アップさせたようなダイナミックな音作りはインパクト絶大だ。
楽曲の出来が押し並べてベース・アップされているのも大きなトピック。狂ったようにヘッドバングを誘われるドライヴィング・チューン #7 "Forever" をはじめ、どの曲も独自のフックに溢れたそれぞれの色彩を感じるもので、全9曲 - 39分38秒間、一切ダレることなく彼等の世界に耽溺することができる逸品。
いや~、こうなってくるとマジでライヴが観たいな・・・。
(Apr. 12, 2003)
満足度 : 90%