Impressions
フィンランドのゾンビ・メタル・バンド LORDI の 2nd アルバム
デビュー作に封じ込められていた衝撃の 80's MTV メタル風味はここでもやはり健在で(嬉)、ACCEPT の漢の重厚さと SHARK ISLAND の漢の切なさを手に入れた Alice Cooper・・・ってな、「究極の超々 Desmond Child タイプ」と言える胸キュン・メタルがたっぷりと楽しめる。
5人のゾンビ・メタラーの帰還を告げる #1 "Threatical Trailer" のナレーションに先導されて #2 "Bring It On (The Raging Hounds Return)" のキャッチーの哀愁シャッフルが響き渡った瞬間、思わず「やっぱコレだァッ!」と叫んだね。(^o^)
その後は、涙ながらに一緒に歌わずにはいられない強力な80'sサビ・メロを持ったリーダー・トラック #3 "Blood Red Sandman" とその流れを汲む名曲クラス認定の #4 "My Heaven is Your Hell"、シンガー Lordi のダミ声こそ違えどその本質は超 WARRANT なコテコテ・バラード #6 "The Children of the Night"、グルーヴィな哀愁がスピーディーにドライヴィングする様が超 TANGIER な #7 "Wake the Snake" など、地元フィンランドの哀愁ゴシックメタル勢を思わせるデジな装飾を控えめかつ効果的に絡めながらとにかくキャッチーに展開するコンパクトな楽曲群にニンマリしっぱなし。
正直、「おぉ!スッゲー良い!・・・けど・・・アレ?・・・こんなもん?」って、イマイチ突き抜けきれないホドホドな感触を受ける部分が少なくないのも事実なんだけど、まぁそれは前作のインパクトがあまりに強すぎた弊害ってことで。
(Sep. 03, 2004)