Impressions
フィンランド人女性シンガー Agnes 嬢のデビュー・アルバム。
その路線はなんと、キラキラな80年代北欧ハード・ポップに現代 Suomi Metal ならではのモダンなエッジを加えた北欧風味満載・・・というチョー嬉しいもの。決して美女ではないし(失礼…/汗)歌唱力でも特に突出してはいない Agnes 嬢だが、前述のスタイルの楽曲の中、中音域でしっかりと哀愁を漂わせる様はなかなか堂に入ったもの。
ってゆーか、とにもかくにも収録された楽曲の充実っぷりが凄いわ。涼しげな哀愁がダイナミックにドライヴする超 ERIKA タイプな #2 "When the Night Falls", #3 "I Thought We Were Lovers" の流れから、Joey Tempest (vo/EUROPE) と Luke Morley (g/THUNDER) が共作して提供したパワー・バラード #4 "Change"、しとやかなゴシック風味に泣ける #5 "Evil Empire"、Lordi (vo/LORDI) が書き下ろしたまさに「LORDI 節」なキャッチーさ溢れる #6 "Danger in Love"、Tony Kakko (vo/SONATA ARCTICA) 作のメロウ・チューン #7 "Closed the Gates"・・・と、往年の北欧メタル・ファンの琴線に触れる佳曲が目白押しなのが嬉し過ぎ。
いやー、聴けば聴くほどいいな、Agnes。決して美女ではないけれど。(Reprise)
(Dec, 03, 2006)
満足度 : 92%