Impressions

SYMPHONY X / V (2000)

投稿日: 2000/07/20

そのバンド名に冠された「シンフォニック」というキーワードを主軸にみた場合、5作目にしてそのバンド名に恥じぬ超シンフォ大作となったこの新作、意識したのか否かは不明だが "Lacrymosa" という収録曲があるように LACRIMOSA も真っ青の、まさに「ヅカ(宝塚)・メタル」(笑)な壮大なる力作だ。
テクニカルなクラシカル・パッセージをふんだんに盛り込んだヘヴィ・メタルがプログレッシヴに進行するドラマティックな曲展開に、男っぽいながらもナイーブ表現にも長けた Russell Allen の歌唱がキャッチーに色を添えるといった、最早「SYMPHONY X 節」としてすっかり確立された感のあるスタイルが本作でも華々しく爆発している。
とはいえ、アレンジの手法に関する引出しが圧倒的に少ないのは相変わらずで、ルート弦での16分の刻みに時折3度やら5度を絡ましながら最後の2拍で低音バロックアルペジオで締める定番リフ、変拍子で反復する鍵盤フレーズに、テンションのかかった単発ギターカッティングを違う拍で載せていって辻褄が合った所で次の展開へ行くっつーマンネリテクニック、予想を裏切らない転調の感触、Michael Romeo の自在のレガート・プレイが淡白に浮遊する様・・・などなど、過去の楽曲で粗方使い尽くしたアレンジが頻繁に顔を覗かせるのには、チトゲンナリ。。。
・・・としつつも、いろいろと文句をつけながらも、気持ち良く身を委ねられる聴き応え満点の超大作には違いない。うむ。

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