Impressions
LIGHTLESS MOOR / The Poem (2013)
投稿日: 2013/12/23
イタリア産ゴシック・メタル・バンドLIGHTLESS MOORの1st。
ツインギター+鍵盤を含む6人組編成で繰り出すサウンドは、優美さとダークさが幻想的に混ざり合う中で専任女性シンガーのソプラノにギターの片割れ吐き出す男声デス・ヴォイスが絡んで美醜の対比を描くという、今となっては珍しくすらある非常に古典的な王道ゴシック・メタル・スタイル。
先人達の資産を今に継承することに重きを置いたかの「個性」とは縁遠い保守的な音創りではあるが、本作が初フルアルバムながら結成は'01年まで遡るという十年選手らしい安定感の高さも手伝って、ゴシック・メタル黎明期にタイムスリップしたかのような心地良い感覚を味わえる。
満足度 : 74%