Impressions
MEGADETH の策略的解散を経ての再結成アルバム。通算としては10作目?
近作でのコンテンポラリに日和ったお行儀のよいキャッチーさを保ちつつも、全体的には明らかに初期に立ち戻ったメタル・マインドを駆使して作り上げられたと解る、意外な程に攻撃性を取り戻した「捻くれメタル」な作風なのは大歓迎。
だが、キャッチーでメロウなリーダー・トラック #2 "Die Dead Enough" や、スピーディな MEGADETH 節が存分に楽しめる #3 "Kick the Chair" など十分に身を乗り出すに値する佳曲の数々を擁しながらも、イマイチ作品にのめり込めない。
その訳は・・・やっぱ Chris Poland (g) のスムースなアタックのジャジーなマイルド・タッチにあまり魅力を見出せないんだよね。聴く度に「あぁ、これが Marty Friedman の悶絶タッチだったら・・・」と、無いもの強請りの溜息を毎回軽く69回以上はついてしまうのデス。
マジで曲としては決して悪くないものが多いだけに、その Chris をはじめ Dave Mustain 以外のメンツの出音から漂うこの音楽に対する本気度の低さが生むテンションの低さが残念。
(Nov. 13, 2004)
満足度 : 78%