米ボストン出身の5人組プログレッシヴ・メタル・バンドWILDERUNによる3rd。邦題『幻想の面紗(おもぎぬ)』。
フォーク要素が強かった2012年のデビュー作からプログ度を高めた2ndを経て、本作ではOPETHを想起させるアート・プログ・デスなスタイルを完全に確立。バークリー音楽院出身メンバーが詩や文学を引用しながらクリーンとグロウルの両刀ヴォーカルと共に緩急たっぷりに描かれるインテリジェンスなマインド・ジャーニーは、まさに「意識高い系全部入り」と言えるもの。特徴的な壮麗極まりないオーケストレーションの洪水には、Devin Townsendからの影響も見て取れる。
日本盤ボーナス・トラックとして収録されたIRON MAIDENの名曲カヴァー#9 "Seventh Son of a Seventh Son"もナイスな出来。