Impressions

MIND'S EYE / Walking on H2O (2006)

投稿日: 2006/01/20

スウェーデンのプログレッシヴ・メタル・バンド MIND'S EYE の 4th アルバム。

実は1977年のデビュー作 "Into the Unknown" がオレ的にはあまりに退屈で(汗)このバンドの作品を買うことは二度とないだろうと思ってたんだけど、ソロ・プロジェクト NOVAK のデビュー作 "Forever Endeavor" の出来の良さが印象的だった Andreas Novak (vo) の存在、そしてバンドのプレイン Daniel Flores (dr,key) の近年の各所での質の高い活躍っぷりに免じて(笑)手を出してみましたよ。

そしたらナニガナニガ!? 本作から飛び出してきたのは、メロディック・ハードの軽やかな旋律美とポンプな開放感をドラマティックなスリルで包み込んだ、カラフルに洗練された極上のシンフォニック・プログレッシヴ A.O.R. ハード・ポンプ!

あレれ? MIND'S EYE ってこんなだったっけか?・・・と疑問を抱く間もなく、淡白でな地味ぃだった前述のデビュー作での悪夢はどこへやら、冒頭のシンフォニックなイントロダクション #1 "Earth - The Movie" から思わずぐいぐいと引き込まれてしまう本作は、大作をキャッチーに纏め上げる古くは GENESIS, KAYAK, KANSAS らに通じる手法を駆使した、近年のバンドでは A.C.T に近い手触りを感じさせる逸品だ。いや~、ホンマ和むわ、コレ。

ただ、いくら「史実に基づき人類の歴史を辿った壮大なコンセプト・アルバム」・・・といえども、ボーナス含め全14曲80分は・・・ちょいと長いナ。。ま、いい言い方をすれば「聴き応えタプーリ」ってことで。(苦笑)

そういえば、本作のギター・パートはベーシストの Johan Niemann (THERION) がプレイしてるらしいんだけど・・・充分以上にメッチャ巧いんデスけど!?(驚)

 (Jan. 24, 2006)

満足度 : 89
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