Impressions
FAIRYLANDのシンガーと元LABŸRINTH, VISION DIVINEのベーシストを擁するイタリア産メロディック・パワー・メタル・バンドWIND ROSEの約2年振りとなる4th。
前作で確立した勇壮なペイガン・スタイルは本作でさらに上質に研ぎ澄まされ、その血湧き肉躍るエピック絵巻には無条件で興奮を禁じ得ない。オーセンティックなパワー・メタルの地盤を確実に匂わせながら、フォーキーな朴訥さとヴァイキング風味の高揚感を絶妙なエンタメ的バランスで配合させる楽曲作りの巧さが光る。惜しむらくはヴォーカルがやや平坦なことと、ギター視点では見どころ/聴きどころがほぼ皆無な点か。
満足度 : 72%