Impressions
BLIND GUARDIAN / A Twist in the Myth (2006)
投稿日: 2006/09/20
メタル大国ドイツが誇るトップ・アクト BLIND GUARDIAN の約4年半振りの8thアルバムは、バンド史上もっとも魅力的な美麗アートワークに反比例するように、内容的はこれまでの作品中で最も魅力の薄いものに・・・。
細部までキッチリと創り込まれたビッグ・バンドらしい完成度の高さには唸らされるし、依然として Hansi Kursch (g) のあの声と Andre Olbrich (g) のあのギターが特徴的に鳴る BLIND GUARDIAN 独特のフォーマットに則ってはいるものの、違うステップ(それが上なのか下なのか横なのか奥なのか手前なのかは全く読めない)に歩を進めようともがいているかの妙なヴァラエティ感が、持ち味だったダークで壮麗なファンタジー色を大幅に殺いでしまっているのが辛過ぎ。それでも楽曲さえ良ければいいんだけど・・・今回も前作同様に、特に耳を惹く曲は見つけらなかったし。オレ的には MANTICORA や PERSUADER の方が何倍も刺激的だわ。
これまで、アグレッションとのコントラストが輝かせていたメロウなフォーク・パートの神秘的な魔力が、疾走感の減衰によってその魅力を完全に失ってしまっているのも面白い。(ホントは全然面白くない)
(Sep, 14, 2006)
満足度 : 47%