Impressions
ブラジルの秘宝 ANGRA の6thアルバム。
当然のようにこれまでの作品同様に特大の期待を胸に抱きつつも、先日の LOUD PARK でのショウで披露された2曲の新曲のあまりの微妙さにちょっと心配になってたが・・・その悪い予感が的中したなコリャ。
緻密なテクニカル・アレンジが推力となって美旋律を搬送する美麗ユーロ・メタルなそのスタイルこそ変わらぬものの、本作で聴ける大人びた冷静さがプログレッシヴな抑揚を見せる楽曲の多くを包むのは、やや散漫な印象。こーゆー適度なリラックス感があると演ってる方は気持ちイイのはわかるんだが・・・うーむ、メンバーそれぞれの課外活動が裏目に出たのかね?
てゆーかなにより、前作~前々作と比べて明らかにレンジを低く抑えた Edu Falaschi のヴォーカルが、ここまで全く魅力を発揮していないってのがヤヴァ過ぎる。声自体に投げやりな荒れ方が滲んでいるうえに、肝心なところで思惑を外される歌メロに飛翔感が皆無なのが辛い。これまで以上にアダルトな懐深さを隠さないインスト・パートにはそこかしこに悶絶ポイントが散見できるだけに、この Edu のダメっプリはちょっと痛いな。
ま、しばらく経ってから聴いたらまた印象違うかもだから、そうしてみよっかな。
(Oct, 26, 2006)
満足度 : 76%