Impressions
HATESPHERE / Ballet of the Brute (2004)
投稿日: 2004/07/20
デンマークの激烈メロディック・デスラッシャー HATESPHERE の 3rd アルバム。
Jacob Bredahl (vo) の殺傷力の高い強烈な骨太ブルータル・ヴォイスと Anders Gyldenohr (dr) の絶え間なく生み出されるエナジーをグルーヴィーに爆発させる怒涛のドラミングが圧倒的な迫力を生みながら、重量感、切れ味、スピードが黄金比と思える絶妙なバランスを保ちながら硬派に爆走する、まさに「デスラッシュ」という言葉から連想できる音楽の理想系がここにある。
・・・んだけど、全体を通して聴いて、他の何より期待していた Peter Lyse Hansen & Henrik Jacobsen のギター・チームによるテクニカルな扇情ネオ=クラシカル・ギター・パートが大活躍するメロディックな場面が思いのほか少なかった事実に気付いたときは、正直落胆を隠せなかったなぁ。。。#6 "What I See Despise" で堪能できる悶絶感が、もし他の曲にも同等にたっぷりと配されていたらどれだけ幸せだったことか・・・。
OZZY OSBOURNE の #12 "Bark at the Moon", ANTHRAX の #13 "Caught in a Mosh" という先の MCD に収録されていたカヴァー2曲の、ボーナス・トラックでありながら本作のハイライトと言っても過言ではないその輝きっぷりは、マジ感動的なまでに素晴らしいんだけどね。
(Jul. 24, 2004)
満足度 : 82%