Yngwie Malmsteen が渡米前に地元スウェーデンで残したデモ音源を Marcel Lacob がリミックス＆監修してリリースしたという反則モノの一品。
Yngwie が17才（Marcel とドラマーの Zepp Urgard なる人物は16才）の時に録られたこの音源における彼のプレイだが、少年らしい粗さがあったりフレージングが露骨に Uli Jon Roth だったりトレモロ・アームによるヴィブラートが Ritchie Blackmore 万歳だったりするものの、その基本的なスタイル／タッチ／フィーリング、そして楽曲の方向性が既に現在のそれと同質の輝きを放っている事実は、まさに彼が「天才」たる証明。
Yngwie と Marcel が分けあっているヴォーカル・パートは仮歌の域を出ていないが、後の名曲群で完成系を聴くことになるフレーズが満載の楽曲の魅力は当時の欧州メタル勢に一歩も引けを取っていない。
もしこのままの体制でバンド RISING FORCE として何らかの作品をリリースしていれば、20年後の現在のヘヴィ・メタルは確実に現状とは違った世界になっていただろうなー・・・とか想像するるとスッゲー楽しいッス。
それにしても、今でもライヴのソロ・コーナーで定番のアナログ・ディレイのディレイ・タイムのツマミ操作・・・この頃からやってたのね・・・。（汗）