Impressions

ETERNAL TEARS OF SORROW / Chaotic Beauty (2000)

投稿日: 2000/04/20

ってゆーか、バンド名がもう泣き泣きでしょ、これ。(苦笑)
前2作は、このこの泣きマニア向けとしては反則極まりないバンド名が気になって試聴した結果、なによりも垢抜けなさがすげー目立ってしまってパスしてたんだけど、今回は試聴して逆にノックアウトされたね。この3rdで見事に自らの「泣きデス道」を確立した感じ。
そのサウンドスタイルは、ウェットなツインギターとキーボードが泣き泣きの哀愁フレーズ連発で、時にドラマティックに楽曲を盛り上げ時にスリリングなソロ・バトルを繰り広げ・・・といった感じで大活躍する、いわゆる「ヨーロピアン様式デス」。
同じ様式デス繋がりでレーベルメイトでもある CHILDREN OF BODOM(そう、このバンドも Spinefarm なのだ。恐るべし Spinefarm!)が、そのベクトルを正統派ネオ=クラシカル・メタルに向けているのに対し、この ETERNAL TEARS OF SORROWKimberly Goss ( SINERGY )が歌うの女声パートや哀切なピアノをフューチュアするなど、耽美ゴシックの方向に視線を合わせている感じかな。
その Kimberly Goss の魅力がぎっしり詰まった名曲 "Bride of the Crimson Sea" をはじめ、とにかくメロメロな哀愁&激情フレーズがこれでもかと堪能できるのが嬉しい限り。
EDGE OF SANITY の名曲 "Black Tears" のカヴァーも、キーボードソロ弾きまくりでかっこいい出来だし。

満足度 : 87
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