Impressions

HOUSE OF LORDS / Come to My Kingdom (2008)

投稿日: 2008/07/20

米産メロディアス・ハード・ロック・バンド HOUSE OF LORDS の6thアルバム。

Gregg Giuffria (key) の完全離脱によってキーボード・パートは(たっぷりと鳴りつつも)あくまで裏方でのサポート役に徹し、James Chiristian (vo) のハスキーなエモーショナル・ヴォイスと前作から加入した Jimi Bell (g) のよく泣く情熱的ギター・ワークの二本柱を前面に立て、その強靭なバランスで描く各曲の訴求力の高さはめちゃくちゃ頼もしい。

必殺バラード #5 "Another Day from Heaven" をはじめとする適度にハードな圧力に乗せた切ない哀愁メロディの波状攻撃はやはり強力で、神懸った出来の良さだった前スタジオ作 "World Upside Down" には今一歩及ばぬものの、同路線を質高く追求した本作もこれはこれで十分に傑作レベルですわ。

HOUSE OF LORDS ってデビュー当時からアートワークやタイトルに欧風な様式色を滲ませてて、そのイメージと実際の楽曲の重厚な潤いとのマッチングがこれまた非常に良い・・・ってことが、Myツボを強く刺激し続けているんだな。

 (Jul, 14, 2008)

満足度 : 87
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