Impressions
NELKO KOLAROV / Den na gneva (Day of wrath) (2001)
投稿日: 2005/10/20
ブルガリア人キーボーディスト Nelko Kolarov の現時点で唯一のソロ作。
彼が参加した BRAZEN ABBOT の "My Resurrection" で聴けた悶絶鍵盤プレイに感銘を受けて買ってみたんだけど、コレ、指揮者/作曲家としても活躍する彼の奥深い造詣と匠の技が見事に封じ込められた、各所で名盤的扱いを受けているのが至極納得の充実盤だったデス。
余裕ある円熟のテクニックを嫌味なく見せつける参加メンバーの技巧美をフィーチュアした DREAM THEATER 風味のスリリングなアレンジと、Michael Flexig (vo/ex-ZENO) 似のシンガーのキャッチーな現地語歌唱がもたらす軽やかな哀愁 A.O.R. ハード的心地よさが耳を捉えるも、その芯となっているのは Al Dimeola に通じるエキゾチックなフュージョン・タッチを配した70年代後半~80年代初頭の古き良き産業プログレッシヴ・ロックの味わい。
辺境ならではのごった煮感もあるにはあるが、Nikolo Kotzev の一連の作品にも通じるクラシックな格調が美味しい、穏やかなスリルとともに和める逸品だ。
(Sep. 26, 2005)
満足度 : 85%