Impressions
フィンランドのメロディック・ヴァイキング・メタル・バンド ENSIFERUM の、来たる 3rd アルバムに先駆けての6曲入り MCD。
2nd "Iron" リリース直後に脱退した Jari Maenpaa (vo,g/WINTERSUN, ARTHEMESIA) に替わってフロントマンの重責を担うことになった Petri Lindroos (vo,g/NORTHER) のお披露目作でもあり、彼のパフォーマンスについては既にステージで実証されてるとおり、交代による違和感はほぼ皆無。
一方、唯一の純粋な新曲であるタイトル・トラック #1 "Dragonheads" がキラキラな攻撃性を抑えてフォーキーな民謡臭を打ち出していたり、メロウなインスト小曲 #3 "Kalevala-Melody" や "Karjalan Kunnailla", "Myrskyluodon Maija", "Metsamiehen Laulu" という3曲の自国のフォーク・ソングを繋げた #6 "Finnish Medley" といったアコースティカルな楽曲をフィーチュアしてたり・・・といったあたりからは、バンドが今後目指すスタイルのちょっとした変化が感じ取れなくもない。
って、他の収録曲が1999年の 2nd Demo からの再録である #2 "Warrior's Quest", #4 "White Storm"(どっちもイイ曲~♪)、そして AMORPHIS の名曲カヴァー #5 "Into Hiding"・・・とやや脈絡のない感じなので、これだけで新生 ENSIFERUM がどうなるかを予測するのはチョイと無理があるけどね。特に、何故ここであえて Jari が深く関わった旧デモ収録の楽曲を2曲も採り上げたのか、その狙いは全くもって謎・・・。
そのあたりの謎が明らかになる期待も含め、新作がリリースされるその日が今から楽しみッスな~。
(Mar. 14, 2006)