Impressions
ドイツのヴィーガン/ストレートエッジなメタル・コアラー DEADLOCK の 2nd アルバム。
どーせ、所詮はニュースクーラーが自らの恥ずかしい過去を懺悔するが如く一生懸命神の音楽へヴィ・メタルに擦り寄ってみたものの結局はお里が知れちゃったねウヒヒヒヒ・・・なーんて展開だろうと高を括ってたら・・・懺悔するのはオレの方でした。正直スマンカッタ!((c)健介)
イントロに続くオープニング・チューン #2 "10,000 Generations in Blood" で響き渡るの禍々しい北欧シンフォニック・ブラックの調べに見開いたこの両の目(ってか耳)は、その後全編で展開される IN FLAMES 手法の叙情ギター・リフを主軸とした完全にメロディック・デス・メタルな楽曲群に終始釘付けッスわ。
その出自が語るハード・コアな攻撃性、アメリカのバンドとは思想が根源的に異なるドラマ形成の妙、そして最大の特徴であるゲスト参加の溌剌歌姫 Sabine Weniger 嬢が歌い放つ柔らかな旋律美がもたらすゴシッキーな欧州テイスト・・・というすべての要素が、驚きの品質&バランスで奇跡の融合を見せる進化形へヴィ・メタルは恐ろしいほどに魅力的だ。
中でも、Sabine 嬢の強力な歌唱がメランコリックにドライヴする #7 "Awakened by Sirens" そして11分越えの大作となったドラマティックな終曲 #9 "May Angels Come" の2曲は特にキラー!
ジャーマン・メタルの新しい未来が見えるよ。
(Sep. 26, 2005)
満足度 : 88%