Impressions

DEADLOCK / Wolves (2007)

投稿日: 2007/06/20

ドイツのヴィーガン/ストレートエッジなメロディック・デス・メタルコアラー DEADLOCK の3rdアルバム。

前作でゲスト扱いながらも大きな魅力を放っていた女性シンガー Sabine Weniger 嬢 を正式メンバーとして迎えた本作では、その溌剌としたチョイロリなエモ歌唱を IN FLAMESDARK TRANQUILLITYSOILWORK 由来のアグレッシヴなメロディック・エクストリームの中で狙い過ぎな程にキャッチーに響かせる様から、DEADLOCK ならではと言える個性が生まれ始めている。

ただ、一聴した時の衝撃度や各楽曲の惹きの良さは、どうしても前作に一歩譲ってしまっている印象だなぁ。 大きくフィーチュアされた Sabine タソ の萌え歌唱もアクセントとして非常に有効に機能しつつも、いわゆるメタルコア系にありがちな直線的な節回しにちょい萎えしちゃう瞬間もなくはないし。

それでも、迫力を増したヘヴィ・メタルらしい音圧とプチ・デジタルなロマンティック・ゴシック風味のコントラスト、そしてそれらが渾然一体となったヴァラエティフルなスケール感の美味しさに思わず頷く場面も多く、重厚な北欧シンフォ・ブラック風味に震える大作 #4 "Losers' Ballet"、アナログな泣きが拡散するピアノ・バラッド #11 "To Where the Skies are Blue" などはナカナカの味わいだ。

・・・てか Sabine タソ ばっか焦点当たりがちなんだけど、男性シンガー Johannes Prem のHarshなデス声もメチャカッコイイのデス。

 (Jun, 08, 2007)

満足度 : 84
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