Impressions
TO/DIE/FOR / Epilogue (2001)
投稿日: 2001/05/20
デビュー作 "All Eternity" のメロメロなノリノリ・ゴシックの新しさで、オレをすっかり骨抜きにしてくれた TO/DIE/FOR の期待の新作は、前作から比較するとややダークさは後退し、キャッチーなポップさを強調した造り。
それでも、Jape Peratalo の歌う糸を引くほどに粘質の高いヴォーカル・メロディは、ゲストの Tanya 嬢 (LULLACRY) の明快な女声パートとの化学反応も相俟って、その暗く絶望的な哀感のメランコリックな魅力は健在。
テクニシャン Joonas Koto の正統派様式メタルまっしぐらのテクニカルなギター・ワークが華麗に舞い、中心人物である実力派ドラマー Tomi Lillman の強烈なアタックのツーバスが打ち鳴る、パワフルだかナヨナヨだかよくわからん(笑)楽曲群は今回も魔力に包まれていて、前作の "Together Complete" の域に迫る名曲とまでは行かないが、(当たり前や!あんなのが毎回ポコポコ作れちゃったら怖いわ!)テクノ・ループが心地よい "Chains" ~ 十八番のノリノリ耽美チューン "Immortal Love" の流れには、悶絶を禁じ得ないわ。
来日祈願!
満足度 : 85%