Impressions
TO/DIE/FOR / Wounds Wide Open (2006)
投稿日: 2006/10/20
フィンランド産メランコリック・ゴシック・メタル・バンド TO/DIE/FOR の5thアルバム。
小粒に纏まってしまっていた前作とそれをフォローするはずの来日公演でのヤヴァ過ぎるグダグダ・パフォーマンスに、「TO/DIE/FOR・・・オワタかも・・・orz」的な諦め感が支配的だっただけに、そんなネガティヴな印象を一気に払拭する本作の充実度には驚かされた。
それもそのはず。本作では Joonas Koto (g/MALPRACTICE, HATEFRAME) が復帰を果たし、初期バンドの最大の魅力だった端正なテクニカル叙情プレイがたっぷりと聴こえてくるのだから。そんな魅惑のギター・パートにリードされるように、シンフォニックな装いを強めてみたり以前に増してコテコテな哀愁メロディを配してみたりしながら扇情力を取り戻した楽曲群は、その構築手法にはやや安易さを感じつつもグイグイと迫ってくる。
OZZY OSBOURNE の名曲のカヴァー #10 "(I Just) Want You" が激ハマり!
(Oct, 10, 2006)
満足度 : 85%