Impressions

BLACK MESSIAH / First War of the World (2009)

投稿日: 2009/06/20

ドイツの6人組フォーク/ヴァイキング・メタル・バンド BLACK MESSIAH の4thアルバムは、戦争と死を司る最高神 Odin を語り部に北欧神話“エッダ”の世界を描くストーリー・アルバム。

デス/ブラックなエキサイトメントの中でヴァイオリン、ホイッスル、マンドリン、ハープを駆使したフォーキーなクサメロが悶々と乱舞する至高のスタイルを維持しつつ、これまでの EQUILIBRIUM 的なキラキラ感を抑える反面 SUIDAKRAEINHERJER にも通じるシリアスな武骨さを強く発揮し始めたその“本格派”な手触りに、MYヴァイキング魂は炎上しっぱなし。

英語とドイツ語をスイッチしながら詠われる神々の壮絶な戦いは、随所にナレーションやS.E.を挟みながらスケール大きく展開される超ドラマティックな佇まい。しかしながら個々の楽曲を取り出してもそれぞれが個性的なフックを備えているのが心強く、フォーキーな哀愁全開の #3 "Gullveig"、シャキィーーーンッ!ってな剣の音に導かれて始まる様に既に悶絶の #6 "Vor den Toren Valhalls" らから漏れ出す名曲オーラには悶えるばかり。

いや~何度聴いてもいいです。紛れもなくバンドの最高傑作であり、今年のフォーク/ヴァイキング系を語るに欠かせない傑作スね。

 (Jun, 19, 2009)

満足度 : 90
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