Impressions

ENFORSAKEN / Forever Endeavor (2004)

投稿日: 2004/04/20

アメリカはイリノイ出身の5人組メロディック・デス・メタル・バンド ENFORSAKEN の 2nd アルバム。

最近多い、初期 DARK TRANQUILLITYIN FLAMES の流れを汲むアーリー・スウェディッシュ・スタイルの米産デス・メタル一派と認識できようサウンドだが、この系統の米産バンド達に残りがちなハードコア/ニュースクールっぽさ(って「ニュースクール」の意味をよく判らずに雰囲気で書いてます/笑)が皆無で、より本場への傾倒を推測させる「本気度の高さ」をひしひしと感じる音なのが好感度大。

そしてなにより、やや粗めの弾きっぷりではあるもののしっかりと叙情方面への意識を感じるハーモニー/ソロをどの曲でもガッツリと長尺で聴かせる Joe DeGroot & Steve Stell の2人のギタリストのプチ・テクニカルな悶絶プレイのフィーチュア度がこの手のバンドとしては異様に高いというのが、ネオクラ者としてはやっぱポイント高いッス。

正直、楽曲パターンは決して多くないし、展開もやや一本調子なところがあるんだけど、そんな中でシンガー Steven Sagala の濁声がガッツィーな哀愁を仄かに漂わせるシーンが聴かれる #1 "Tales of Bitterness", #7 "The Acting Parts", #10 "All for Nothing" あたりからは、確実にグッと来るものを感じさせられるね。

ちなみに、今回買ったのはボーナス・ディスクとして所属の OLYMPIC RECORDINGS(配給は CENTURY MEDIA)の13曲入りサンプラー CD が付いた2枚組。
 (Apr. 04, 2004)

満足度 : 84
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