Impressions

ON THORNS I LAY / Future Narcotic (2000)

投稿日: 2000/10/20

ギリシアン耽美ゴシックの4枚目。
THE GATHERING の新作を想わせる近未来チックなアートワーク&全員黒サングラスのスタイリッシュなメンバーショットに悪い予感を覚えながら、緊張気味にCDプレーヤのスタートボタンを押すと・・・いきなり流れ出た相変わらずの陰鬱なヴィオラの調べにホッと一安心。
ニュー・ウェーヴ的気だる系歌唱からエンジェリックなソプラノ、そして可憐なロリ声まで(無難ではあるが)こなす魅力的な新女声シンガー Claudia J. をフューチュアした楽曲は、確かに端々でビートの強いエレクトロニック・モダン・ゴシックの要素の導入が聴けるが、それらは最小限に抑えられていて、アコギ、ピアノ、ヴィオラによる幽玄で静粛なアトモスフェリック・パートに対して確実にプラスに作用し、独自の泣き泣きでメロメロな音世界を構築することに成功している。
メランコリック極まりない哀愁旋律が軽快なビートに載って責めてくるゴシック A.O.R.(苦笑)チューン "Feed Her Lust" には悶絶も禁じえない。
それまでより飛躍的にクオリティが向上した前作にでもわずかに残っていた「チャチさ」がほぼ完全に払拭され、明らかにバンドの「格」がさらにワンランク上がった印象。良いぞ、これ。最高傑作。
ただ、男声シンガーの歌声も以前よりさらに良くなってるのは嬉しいんだけど、オマエ歌いすぎ。(苦笑)ここぞ!って時に女声にスイッチしてくれない「もどかしさ」を感じてしまうのは確か。

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満足度 : 86
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