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DIVINEFIRE / Glory Thy Name (2004)

投稿日: 2004/12/20

過去には AM I BLOOD, SINS OF OMISSION にも籍を置いてきた現 RENASCENT のスウェーデン人マルチ・プレーヤー Jani Stefanovic (dr,g,key) が、NARNIA のシンガー Christian Rivel をパートナーに組み上げたシンフォニック・メタル・バンド DIVINEFIRE のデビュー・アルバム。

あのー、最初にもう降参しといてイイデスか?(苦笑) 悶々と煌く気高きネオ=クラシカル・メタルが、現代欧風メロディック・スピード・メタルの明快な疾走感、そして北欧シンフォニック・ブラックの禍々しい圧力までもを備えてしまったその壮麗なる御姿ってば、もう年の瀬だってのにヤヴァイくらい魅力的に輝きながら降臨しちゃってるぢゃナイデスカ!! いや~、参った!

爆発するオーケストレーションとデス・ヴォイスのアクセントが暗黒アグレッションを演出しながらダイナミックに超速疾走するスケールの大きな超ドラマティック・メタルは、どの曲も大仰なクラシカル・フィーリングが支配する荘厳な音像ながら、Christian Rivel (vo) がしっかりと歌メロに滲み込ませたキャッチーなフックが、つい一緒に歌いだしてしまいたくなる聴き易さをも持ち合わせているのが◎。

名曲クラスの存在感を放つ #3 "Never Surrender" をはじめとする上記スタイルのスリリングな楽曲群に加え、今時珍しい後追いコーラスが逆に新鮮なベタベタな叙情バラード #6 "Pay It Forward"TALK OF THE TOWN の遺した北欧メタルの隠れた名曲のカヴァー #8 "Free Like an Eagle"CRADLE OF FILTHCANDLEMASS とでも形容できよう10分に及ぶ暗黒大作 #9 "The Spirit" らのやや毛色の違った楽曲がもたらす程好いヴァラエティ感も、濃密な本作をバランスよく一気に聴かせるのに見事に一役買っている印象だ。

そして素晴らしいのが、全編で大胆にフィーチュアされた Carl Johan Grimmark (NARNIA), Pontus Norgren (TALISMAN, GREAT KING RAT) 両者による「ピロピロ」でない由緒正しき「本物のネオ=クラシカル・プレイ」! まるで「どちらが正式な Yngwie フォロワーか!」を競うが如くの鬼気迫る弾きまくり合戦の前には、我が身は無力にも失禁と脱糞で感動を表明するしかない。。。。

まぁ欲を言えばだけど、Christian Rivel の歌唱が「アレ?こんなに歌える人だったっけ?」と思えるほどにイケテルではあるんだけど、背後で鳴り響く楽曲&演奏があまりに超絶なレベルなだけに「普通に上手いだけ」ってことが贅沢にも物足りなく感じる・・・って部分は、今後何かしらの期待をしたいところではあるかな。

とにかく、本来ネオ=クラシカル・メタルこそが「シンフォニック」という要素に最も近い位置で生息していたはずなのに、その忌むべき保守体質(必要悪でもあるんだけど)のためにこれまで理想的な協調を見ることが出来なかったが、その「シンフォニック」がデス/ブラック・メタルや欧州シンフォ・メタルでの長期に亘るフィールド・テストを経て、今まさにネオ=クラシカル・メタル・フィールドに帰還したかの、ネオ=クラシカル・メタル全体の新たな進化を予感させる記念碑的な一枚ですわ。

 (Dec. 22, 2004)

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