Impressions

NEMESIS / Goddess of Revenge (2003)

投稿日: 2004/12/17

東欧はチェコから登場したシンフォニック・メロディック・スピード・メタル・バンド NEMESIS のデビュー・アルバム。

クッサクサなメロディをネオ=クラシカルな様式アレンジで覆ったそのサウンドは、Undergroud Symphony ならではのショボさ&弱々しさが「儚いナイーヴさ」に昇華さるという神業を成し遂げた逸品。(やや言い過ぎ)

SKYLARK, ATHENA, DARKMOOR に通じる悶絶感を得られるクッサいメロの異臭騒動寸前な殺傷力はカナリのもので、疾走チューン #4 "Queen of Fate", #9 "Heaven's Fall"、そして激泣きバラード #6 "Rain"(ボーナストラックとして #11 に収録されたチェコ語バージョンの方がカコイイ)

オレ的に一番の魅力は、その劇メロを歌い上げるシンガー Vilem Majtner のマイルドな北欧ヴォイス。落ち着きある歌唱が、端々でなかなかのコントロールを見せながらもハイ・トーンになると一気に線の細いヘナチョコな顔を覗かせるあたりが XaMetal 万歳!って感じで超素敵デス。

 (Jan. 29, 2004)

満足度 : 86
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