前身のNEMESIS時代から数えて30年にも及ばんとする活動歴を誇るチェコ産シンフォニック・メタル・バンドSYMPHONITYの前作から約6年ぶりとなる3作目。
男性ツイン・ヴォーカルが共に交代しているが、新しく加わったSUNRISEのKonstantin Naumenko (vo)、元SIGNUM REGIS〜現CASTAWAYのMayo Petraninの2人も非常に高スキルでマイナス点は皆無。『東方見聞録』で有名なマルコ・ポーロの生涯を描いたコンセプトである本作では、彼らがこれまで標榜してきたエピックな劇的エッセンスが大爆発。コンセプト作にありがちな雰囲気重視なだけではなく、個々の楽曲がそれぞれ独立して機能しているのも良い。