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ELIS / God's Silence, Devil's Temptation (2003)

投稿日: 2003/11/20

「世界で6番目に小さな国」リヒテンシュタイン公国のフィメール・ゴシック・メタル・バンド ELIS のデビュー作。どうやら、以前 ERBEN DER SCHOPFUNG という名義で作品を一枚リリースしていたバンドが改名してこの ELIS となった…ってことらしいので、実質的には 2nd の扱い?(謎)

ヘヴィ・リフと切ないピアノが絡むラウドな骨格に適度にシンフォニックな味わいを振りかけ、それをエレクトロなデジ風味で丁寧にコーティングした完成度の非常に高いフィメール・ゴシック・メタルは、WITHIN TEMPTATION の空気感を感じさせつつも、時に疾走をも厭わぬヘヴィ・メタルな色彩がポーランドの DELIGHT の名を思い起こさせる逸品。

一聴してすぐにこの耳が捉えたのは、やっぱり東欧系歌姫 Sabine Dunser 嬢のフワフワとシッカリの中間くらいの可憐かつ妖艶な歌声と、その心地良い声質で綴られるメロディの優れたキャッチーさだ。各楽曲でシツコイくらいにリピートされる英語&ドイツ語で歌われるそのキャッチーなサビメロの数々は、驚くほどの即効性の高さを持って迫ってくる。

Sabine 嬢の声質が Amy タン (EVANESCENCE) に似てるせいってだけではなく、そのメロディの端々に EVANESCENCE っぽい節回しがしっかりと散見できる「逆輸入」な風合いも興味深いな。

ゴシックの耽美さ、ヘヴィ・メタルの昂揚(ソロ・ギターから漂う80年代的風味がこれまたイイ感じ)、ニュー・ウェーヴィーなモダンさ、そしてポピュラリティに満ちた美しいメロディの全てを程良いバランスで融合させることに成功したこの ELIS、My 脳内のフィメール・ゴシック・メタル勢力図の中心付近にいきなり参入デス。

 (Nov. 12, 2003)

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