Impressions
スウェディッシュ・メロディック・ブラック・メタル・バンド NAGLFAR の5thアルバム。
前作 "Pariah" は、最初こそ Jens Ryden (vo/PROFUNDI, THYRFING (ッテナンダソレ!)) 脱退の穴を初期に通じる凶々しさの増量でカヴァーした力作だと思えたものの、聴き重ねるにつれてベースからシンガーにコンバートした Kristoffer Olivius の空回りな至らなさが耳についてきたのが惜しかった。
が、本作ではその Kristoffer のパフォーマンスが大幅に向上。いかにも NAGLFAR らしい荒涼とした悲愴感とダークな狂気が渦巻く地に足の着いた重厚さの心地良さも相俟って、1月に観た EXTREME THE DOJO vol.16 でのショウの時に得た好印象を引き継ぐ好盤となった。
ラストを飾るゴシカルな名曲 #9 "Odium Generis Humani" から止め処なく溢れ出す激情メランコリーに涙。。。
(Apr, 23, 2007)
満足度 : 86%