Impressions
THE RASMUS / Hide from the Sun (2005)
投稿日: 2005/10/20
フィンランドを代表するメランコリック・ロッカー THE RASMUS の 6th アルバム。
シンガー Lauri Ylonen の反則的な朴訥ハスキー・ヴォイスが「哀愁」という言葉を絵に描いたようなメロウな旋律を歌い上げるプチ・ハードな胸キュン・ロックの様相は衝撃の前作 "Dead Letters" を引き継ぐものだが、本作を覆い包むこの一年半の間の大きな成長を見て取れる堂々たる完成度には、ただただ驚くばかりだ。
嬉しいことに、今回は軽快な疾走感をちょいと控えめに「ゴス臭」とも呼べそうなダークな風合いを強めてよりメランコリックな作風になってるんだけど、初めてこの THE RASMUS を知ることになった "Dead Letters" のように超強力なインパクトを持つ楽曲が点在するって感じではなく、各曲ともにまぁ平均的に出来が良い・・・って印象を受けたな。
がしかーし、切なさがハードに跳ねるキラー・チューン #5 "Last Generation"、ドラマティックに激情を叩き付ける #7 "Immortal"、郷愁スウィングに超胸キュンの #8 "Sail Away"、サビの飛翔感が激ヤヴァな #9 "Keep Your Heart Broken" あたりの中盤の充実っぷりはヤパーリ凄まじく、これからさらに聴き込むうちに前言撤回な可能性が絶大。(苦笑)
(Oct. xx, 2005)
満足度 : 87%