スウェーデン人ギタリスト Ralf Jedestedt による王道ハード・ロック・プロジェクトの1stアルバムは、旧知の友人であるらしい Anders Johansson (dr/HAMMERFALL, ex-SILVER MOUNTAIN, YNGWIE J. MALMSTEEN, etc.), Pär Stadin (b/ex-SILVER MOUNTAIN) 両名に加え、彼らの人脈から合流した Göran Edman (vo/ex-MADISON, YNGWIE J. MALMSTEEN, etc.), Mats Olausson (key/ARK, ex-YNGWIE J. MALMSTEEN, etc)、さらには Jens Johansson (key/STRATOVARIUS, ex-SILVER MOUNTAIN, YNGWIE J. MALMSTEEN, etc.) までがゲスト参加するという美味しいラインナップ。

各々の経歴から想像されるスタイルは YNGWIE 〜 SILVER MOUNTAIN 系のコッテコテの様式メタル・・・だが、ここで聴けるのは、オルガンが鳴る DEEP PUEPLE 系王道ハード・ロックと近年の Göran Edman 関連作品に共通するモダンかつ微プログレなメロディック・ハードの中間あたりに位置する作風に包まれた曲の数々。

ZEELION や SABBTAIL に通じる感触の楽曲群から漏れ出るダイナミックなロック・ヴァイヴも悪くないし、Göran も彼の近作の中では最もかつての称号「Mr.北欧ヴォイス」を想い起させるいい感じの歌唱を聴かせているしで、一聴した印象はなかなかにヨサゲ。

・・・なのだが、残念ながら肝心の Ralf 自身のオーソドックス過ぎるギター・プレイが本当に退屈で、それがリピートする意欲を大きく阻んでいるんだなこれが。。。